学名/Begonia
英名/Begonia
科名/シュウカイドウ科
属名/シュウカイドウ属(ベゴニア属)
原種はオーストラリアを除く世界中の熱帯や亜熱帯に分布し、特にメキシコからブラジルにかけての中南米、中国南部から東南アジアにかけての地域に、2,000種余りの原種と、15,000を超える交配種があるといわれています。共通する特徴は、左右非対称の葉を持つこと、雌雄異花であることです。様々な環境に適応し、大変多くの種類があるため植物学上様々な分類がされていますが、園芸上は約8つのグループに分けられています。そのうち5グループを紹介します。
アンデス原産の球根性ベゴニアから複雑に交配されたた園芸品種を球根ベゴニアと呼びます。 ベゴニアの中でも大きく豪華な花をつける種類で、豪華なラッフルドフォーム、端正なローズフォーム、そして原種に近い一重咲きなど、様々な花形があります。花色も目に鮮やかな原色系、優しげなパステル系、花弁が縁取られるピコティ系など変化に富んでいます。当園で展示しているものは独自交配したオリジナルの花です。選別を重ねた個体を展示しています。
茎の下部に球根(塊茎:tuber)を作るものを球根性ベゴニアと呼びます。球根で休眠することで、冬季や乾季などの悪条件に耐えることができます。
直立性の茎を持つものを木立性ベゴニアと呼びます。木立ベゴニアはもっとも種類の多いグループです。木立性と呼びますが茎は木質化しません。木立製ベゴニアは、あまり枝分かれしない「矢竹型」、よく枝分かれしてこんもり茂る「叢生型」、茎がツル状に伸びて下垂する「蔓性型」、茎葉が多肉質になった「多肉型」に分類されます。花・葉共に鑑賞価値が高く、鑑賞場所の環境に適したタイプの品種を選ぶと良いでしょう。
地表面に肥大化した茎をもち、そこから根をのばすグループ群を根茎性ベゴニアと呼びます。
原種ベゴニア・レックスが交配に使われている園芸品種をレックスベゴニアと呼びます。ベゴニア・レックスは、根茎性ベゴニアの一種ですが、木立性ベゴニアや球根性ベゴニアと交配された品種もあるため、レックスベゴニアと呼ばれるグループの形態は様々です。
学名/Fuchsia
英名/Fuchsia
科名/アカバナ科
属名/フクシア属
性状/常緑低木
フクシアの原種は、メキシコから南アメリカ、ニュージーランドからオーストラリア南部、そして西インド諸島までと広範囲に分布しています。
花は下垂して咲き、萼は基部が筒状で先端が四つに分かれて着色し花弁のようにみえます。
花弁の色は萼の色とは必ずしも同じではなく、萼は赤でも花弁は赤紫や白の2色の花に見えるものもあります。
性質は様々ですが、夏涼しいヨーロッパで生まれた品種は高温多湿の日本の夏には向きませんでしたが、品種改良が進み耐暑性・耐寒性ともに強くなったことでそれが可能になりましたが、それでも夏はなるべく涼しい環境を作り、冬は室内の明るい環境(日中18~25℃・夜13~15℃)で栽培すると一年中切れ目無く満開が続きます。
当園では、欧米から輸入した品種のほか、当園で育種し、誕生した最新の品種をあわせ約350品種ほど栽培しています。
学名/主にPlectranthus Scutellarioiaesなど
和名/キンランジソ・ニシキジソ
科名/シソ科
属名/プレクトランサス属【ヤマハッカ属】
性状/常緑多年草【非耐寒性】
アジア・オーストラリアおよび太平洋諸島とアフリカの熱帯から亜熱帯が原産のシソ科、非耐寒性多年草です。品種も豊富で、葉の色や模様は濃い紫から黄緑や赤など様々です。葉の形も変化に富んでおり、チリメン状のものや、葉の淵に深い切れ込みが入ったもの、卵円形・フリンジ状など千差万別です。
日本でも歴史は古く、延命草としてリューウマチ・コレラ・解熱の薬草として使われていました。
簡単に大きく育てられるのもこの植物の魅力ですが、寒さに弱く、5℃以下になると枯れてしまいますので、冬は室内で冬越しさせ、窓辺に置き日光にあてて13℃以上を保つと葉色を楽しむ事ができます。夏場も直射日光や多湿を避け木陰や半日陰がいいでしょう。園内では独自交配のオリジナル品種も展示しています。
学名/Brugmansia
英名/Angel'sTrumpet (エンゼルストランペット)
和名/コダチチョウセンアサガオ
科名/ナス科
属名/ブルグマンシア属
性状/常緑低木・高木
ブルグマンシア(エンゼルストランペット・コダチチョウセンアサガオ)は、ナス科ブルグマンシア属の低木または高木です。主に熱帯アメリカ原産で花を下向きにして咲かせます。ブルグマンシアは、そのエキゾチックで華やかな大輪の花が人気で、夕方になると甘い香りが漂います。スコポラミンという毒性があるので、むやみに触ったりしないよう注意が必要です。
学名/Streptocarpus
科名/イワタバコ科
属名/ストレプトカーパス属
アフリカやマダカスガルが原産の、毎年花を咲かせる多年草です。葉がロゼット状になるものと茎が立つタイプに大きく分けられ、条件が整えば一年を通して開花するものもあります。花色は多数あり、ラッパ状に先端が5つに裂けます。学名は果実がらせん状にねじれた姿になることから、ギリシア語で「ねじれた果実」を意味する言葉から付いています。
学名/Pelargonium
科名/フウロソウ科
属名/ぺラルゴニウム属
性状/非耐寒性常緑多年草
南アフリカ原産の改良園芸種で主に常緑多年草です。プランター植え
鉢植えはもちろん吊り鉢や大鉢など楽しみ方は多様で、乾きに強く丈夫で作りやすく温度が保てれば一年中咲いています。
花弁は1花に5枚が基本。やや長めの花茎をのばし、その先端が幾つかに分かれて房状に咲くのが共通する特徴です。赤・桃・赤紫・白と複色があり、八重咲きが多く、四季咲き性です。
葉は広葉で丸い形が基本。大きく切れ込みがあるものや、ツヤのある照り葉、葉毛が密生するなど、種類や品種によって数種類あります。