大正3年4月開設。一時期駅名を「平田市」としていましたが、平成17年に平田市が出雲市と合併したことに伴い雲州平田に戻りました。
雲州平田は本社機能を備えた一畑電車の拠点であり、車庫の他、運行の要である運転指令所も併せもっています。
駅から徒歩で約10分のところに木綿街道があり、江戸から明治にかけて良質な木綿が生産され松江や大阪へ出荷する市場町として栄えた当時の町並みを今に残しています。立ち並ぶ老舗のほとんどが創業100年を超えています。
また車で約15分のところに「十六島(うっぷるい)」があり、ここで採れる海苔は出雲国風土記に「奈良・平安時代には朝廷に貢物として納められていた」と記されているほどの高級品であり、今でも高級ブランドとして全国でも有名です。
車で20分のところには紅葉の名所「鰐淵(がくえん)寺」があります。その昔、武蔵坊弁慶が18歳から3年間修行し、その後、源義経に従い国内を転戦した後、再び鰐淵寺に帰ったと伝えられています。この弁慶が鳥取県の大山寺から一夜にして運んだと伝えられる釣鐘は国の重要文化財に指定されています。
駅舎 | 待合室には島根県産材のベンチがある | 1番線ホームと待合所には民俗芸術一式飾りを展示 |