24.遙堪

遙堪(ようかん)

昭和5年2月開設。古くは遙堪峠を越える「鰐淵寺(がくえんじ)」への巡礼の道の入口でした。

「遙堪」という地名の由来には諸説ありますが、その昔、斐伊川が注ぐ菱根池という大池があり、「遥かに水を湛える(たたえる)」が変化して「遙堪」になったと言われています。

駅の北側、鼻高山・弥山のそびえる北山山脈の麓には、出雲風土記の時代、8世紀から美保関・日御碕を結ぶ古道が通っていたといわれており、平成5年に自然観察路として再生されました。北山の山腹に点々と残っている古道へ通じる案内板には、「天平古道入口」と記されています。

「杵築(きずき)往還」は、高浜駅の南側から西北方向に通じる参詣道で、高浜~遙堪の中間にある平野町の踏切手前で線路を横断し、遙堪駅の北側に延びています。この付近には、一丁地蔵(約109mおきに置かれた道標)や神社、寺が多数あり、往時のにぎわいを偲ばせています。

駅舎情報

駅舎 駅の北側、国道沿いある案内板
駅舎 駅の北側、国道沿いある案内板

時刻表

令和6年4月1日より

所在地